BUTTER
2025-10-29



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「BUTTER」 柚木 麻子 新潮文庫 
男たちの財産を奪い、殺した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女が何故。
週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。梶井は里佳に食に関するいろいろな注文を出す。梶井のことを知るために忠実に従うことで、里佳は内面も外面も変わっていく。更に親友の伶子や、恋人の誠との関係をも変えていく。
おそらく連続不審死事件の木嶋佳苗の事件をモチーフにしています。はっきりした証拠も上がらず、周囲の男性が次々と亡くなっていく事件は、どういった経緯だったのか、犯人はどんな人だったのか、生い立ちなど興味深いです。でもこの本はフィクションですし、経緯がわかるわけではないです。梶井にコントロールされて、主人公の記者が変わっていくのや、親友も不可解な行動を起こすし、どうなるかとハラハラしました。里佳は梶井に指図されて、たくさんの料理を作るようになります。体型もふくよかになっていくのです。タイトルにもなっているバターが、ちょっと食べたくなりました。
[読書]

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