野心のすすめ
2018-07-04



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「野心のすすめ」 林 真理子・著 講談社現代新書
「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」をモットーとする作家・林真理子。
中学時代はいじめられっ子、その後もずっと怠け者だった自分が、なぜ強い野心を持つ人間になったのか。
就職試験に落ち続け、どん底のアルバイト生活時代。「ルンルンを買っておうちに帰ろう」でデビューし、テレビに出る有名人となるも、バッシングを受けながらも、向上していった経緯を語る。
林真理子さんがよくテレビに出ていたのを記憶している人も多いと思うけど、若い人はあまり知らないかもしれないですね。
直木賞を始め数々の文学賞を受賞、NHK大河小説の原作者でもあり、マルチに活躍しています。野心を持っていたからこそ、人生が変わっていったということもあるけど、そこには努力と才能ももちろん必要ですよね。何より、小説もエッセイも面白いです。あっという間に読めて楽しめます。
この本を読んで思ったのは、最近は野心を持っている人が少ないです。低めで安定していればそれで良いと思ってしまう人が多いです。負けず嫌いも必要ですよね。いつか見返してやるという精神が、人を向上させていくこともあります。このままでいいやでは、景気もよくならないかも。
林真理子さんは、思い込みも強くて、いつか必ずこうなっていくのだと信じているのがすごいし、実際に思ったものを手に入れています。すぐに変わることはなかなか難しいけど、この本から刺激をもらえます。
[読書]

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