しゃべれどもしゃべれども
2017-08-23


禺画像]
「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤 多佳子・著 新潮文庫
今昔亭三つ葉36歳、二つ目になったかけだしの落語家。そんな三つ葉のもとに、問題を抱えた者たちが、落語を習いたいと言ってきた。吃音に悩むテニスコーチ、クラスになじめない関西弁の小学生、解説ヘタな元野球選手、無愛想な美女。年齢はバラバラだが、みんなコミュニケーションに問題があり、落語をきっかけに自分の問題と向きあおうとしている。三つ葉自身も、落語家としての迷いもある。落語を覚えたところで、何の解決にもならないかもしれないが、続けていくうちに、連帯感が…。
周囲とうまくなじめない人達なので、一緒に落語を習っても、なかなか打ち解けないのだけど、次第に距離が近づいていくのが面白かったです。続きが気になってどんどん読めてしまいました。みんながサッパリと良い結果を出せるわけじゃないけど、落語教室によって、成長していることを感じさせてくれました。
[読書]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット