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柳家三三独演会 「男、四十にして…惑う。」 東京グローブ座
昼の部 演目 「佃祭」「任侠流山動物園」
東京グローブ座は初めて行きました。
演劇の劇場なので、奈落からせりあがって柳家三三さんが登場しました。
若き実力派の三三さんももう40歳なんですね。
「佃祭」は江戸落語。
「情けは人の為ならず 巡り巡って己が(自分の)為」という諺をモチーフにしています。「情けは人の為ならず」は違う意味でとっている人もいるけど、人の為じゃなく、めぐりめぐって自分に返ってくるのだから、親切にした方がいいというのが本当の意味。
その人の為にならないから、情けをかけちゃいけないと思っている人も多いみたいです。昔助けた人に、命を救われるというような話なんだけど、面白おかしく語られていきます。
「任侠流山動物園」は三遊亭白鳥さんの創作落語です。白鳥さんは自分で作った落語を中心にお話する人ですが、舞台が昔じゃないし、およそ落語では出てこないような内容なんです。白鳥さんで私が知っているのは出囃子が「白鳥の湖」で、着物にジャージのようなラインが入っていて、左右に白鳥が描かれているのをよく着ています。
その白鳥さんが作った落語を三三さんが演じるというのが、とても珍しいし、面白いんです。流山動物園にいるのは豚、チャボ、牛、象。豚の豚次を主人公にした壮大なるストーリーでした。パンダの目のまわりが、どうして黒くなったのか。面白い演出もあったし、三三さんの話し方も巧みで、ひきこまれました。白鳥さんが自分でやるより、きっと良いんじゃないかと思っちゃいました。白鳥さんの創作の才能が改めてわかった気がしました。