赤い指
2014-07-02


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「赤い指」 東野 圭吾・著 講談社文庫
前原昭夫は、認知症の母親や、口も聞かない息子、家族の問題に目を背けていた。ある日、妻から大変なことが起こったから、早く家に帰って来てくれと言われる。自宅の庭で目にしたのは見知らぬ少女の遺体だった。その時、夫婦のとった行動とは…。
加賀恭一郎シリーズ。捜査一課の松宮は病気の伯父の入院先に、あしげく通いながら、伯父の息子である加賀恭一郎が、病院に顔を見せないことに不信感を覚えています。そんな従兄弟同士の刑事が、事件を担当することになり、加賀の独特の観察眼により、事件の真相にせまっていきます。
ドラマは見ていないのですが「麒麟の翼」だけ、原作を読んで、映画も見ています。だから本を読んでいても加賀は阿部寛、松宮は溝端淳平を思い浮かべちゃいますね。この本は、サラリーマンの前原側から書かれているところが多いので、苦しい立場に置かれて読んでいても、暗くなってしまいます。テーマは家族という感じがしました。家族のあり方を問う気がします。前原家のことだけでなく、加賀と父との関係についてもわかる話でした。
[読書]

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